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世界一高い薬の値段っていくらか知ってる?【2018年】


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どうも!薬学系バーチャルブロガーのアオミです

 

 突然ですが、みなさん「世界で一番高い薬」っておいくら万円するかご存知ですか


1回分 42万円?

1回分 932万円?


答えはなんと、

1回分 4800万円


物凄い金額ですよね。

これは「LUXTURNA(ラクスターナ)」という薬で、2017年12月にアメリカで承認された新しい遺伝子治療薬

「遺伝性網膜疾患」という、文字通り遺伝性の目の病気に対して、正常な遺伝子を導入することで視力を回復させる効果があります。

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LUXTURNA(ラクスターナ)って?

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引用:Bloomberg

一般名 voretigene neparvovec-rzyl
商品名 LUXTURNA
製造  Spark Therapeutics, Inc.


ラクスターナは、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを利用した遺伝子治療薬。

わかりやすくいうと、ウイルスが感染するシステムを上手く利用して治療用の遺伝子を細胞に送り込むアイテムです。
もちろんウイルスとしての中身はないので安全。


網膜ジストロフィーという遺伝性の病気のうち、RPE65という遺伝子のエラーが原因の患者に対して使われます。投与方法は網膜内注射


遺伝性疾患に対する遺伝子治療としては初
の薬なんだとか!

だいぶSFの世界観の実現も近づいてきましたね~。


価格は片目で42万5000ドル(約4800万円ちょい;2018/10/09現在)。
基本的に症状は両目にでるので、両目あわせての治療費で85万ドル(約9600万円)。


ほぼ1億円の大台です...!!!

 

なんでこんなに高いの?


恐らくこの辺がかかわってるのかな?と想像。

● 需要と供給の問題
● 治療効果が高い=1回使えば当分薬が必要ない


網膜ジストロフィーという病気は希少疾患
なのでそもそもの患者数が少ないんですよね。

その中でもラクスターナで治療できる「RPE65遺伝子の変異」は、患者数が約1000人超~少ない


また、ラクスターナは一度投与した後、10年たっても効果が続くという例も報告されているくらい効果が長いんです。

製薬企業も慈善事業では立ち行かなくなってしまうので、どうしても膨大な開発費を回収できるような価格設定になってしまうんでしょうね。

 

「効果が出なけりゃ全額返金」「分割払い可」?!


まぁ、さすがに高価すぎるラクスターナ。

なんとメーカー側は「投与して効果が規定に達しなければ治療費を返金」とのプレスリリースを出しています。

深夜の通販番組みたいだ


近年は超高額ない薬品が出てきていて、この様な例はいくつかある模様。
高価な医療費の分割納入の許可も国に働きかけているんだとか。

 

さいごに:1回42万=オプジーボ、1回932万=スピンラザ

 

最後に!冒頭で出てきた他の選択肢の答え合わせです!


1回42万は、ノーベル賞で話題の免疫チェックポイント阻害剤オプジーボ」。

オプジーボ (2018/11/01からの薬価)

100mgが17万3768円
20mgが3万5766円

1回あたりの投与量が240mg→42万 )


かなり高価ですが、これでもかなり安くなりました。

今年の11月にまた薬価が下がって、上のような値段に。


1回932万は、国内初のアンチセンス核酸医薬スピンラザ」。

脊髄性筋萎縮症という病気の治療薬です。

こちらも難病の希少疾患ということでかなりの金額がついていますね。

 

 

さてさて。
結構驚きの金額だったんじゃないかなー、と思います。

どうしても希少疾患かつ、新しいフォーマットのお薬だと薬価が上がっちゃうんですよねぇ。そのぶん莫大な研究費用と時間、製造の複雑さ、臨床試験の難しさがあることをご承知おきいただけたらありがたいです...。

 

それでは!

 

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