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Twitter・Pixivの「クッパ姫」流行から二次創作の著作権問題について考える


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ここ数日、Twitterを中心に「クッパ姫」関連のイラストで大盛り上がりですね!

少し前の「英語教科書のグリーン先生」同様のお祭り状態
今回は海外発のネタとのこともあってワールドワイドに広がっているようです。


二次創作としても面白いし、クッパ姫がめちゃくちゃ好みなので楽しく一連の流れを見ていたのですが、一部で少し不穏な流れも目にしたのでこちらの記事を描きました。


具体例としてはこの辺です。
・某同人グッズ印刷所の受注不可ツイート
・某ネットニュースの公式問い合わせ


あまり祭りが大きくなりすぎて”やらかす”人が増えてくると今後のファン創作にも響いてきそうだな、と思いファンアートに関連する権利問題について少し考えてみました。

 

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今回の「クッパ姫」流行までの流れ

私が把握している一連の流れは以下の通りです。

マリオ新作で、キノピコがピーチ姫に変身できる専用アイテム"スーパークラウン"が発表

→海外のファンが"クッパがピーチ姫に変身"するファンアートをTwitterに投稿

→界隈で大盛り上がり

→キングテレサ姫、ワンワン姫等の派生が多数生まれる

 

個人的には界隈が大盛り上りで、素敵な二次創作作品が多数生まれて楽しかったのですが、あまりに急激に盛り上がりすぎたのか色々と問題が露見している印象です。

 

某同人グッズ印刷所の受注不可ツイート


内容としては

"「クッパ姫」のイラストを使用したアクリルキーホルダーの印刷依頼を受けたグッズ印刷会社がキーホルダーの受注を断り、権利の問題について二次創作者への注意喚起を行った"

という旨になります。


個人的には「キーホルダーはそりゃダメだろ」って印象だったのですが、

ツイートの雰囲気から予想する限り、同様の問い合わせが多く寄せられたのかな?と。


同人は基本的にグレーな界隈ですが、その中でも立体物(イラストを使ったキーホルダーや小物など)は特にNGとされています。理由は公式グッズと見分けがつきづらく、いわゆる「海賊版」(無断複製)との明確な線引きができないため


最近、オタク文化が広く受け入れられるようになり、色々な方が参入するようになった弊害か、権利についての認識が甘い二次創作者が増えてきたように感じていました。

今回のような"祭り"の勢いでそのような方が特に目立ってきたのかな、という印象です。

 

任天堂公式に問い合わせたネットニュースサイト


そうこうしているうちに、某ネットメディアが創作の「クッパ姫」祭りについて公式へ問い合わせるという行動に出ました。

公式からの返答は「ネットの書きこみ内容についてはノーコメント」。

同人界隈の暗黙の了解で成り立っている部分が大きく、二次創作について明言していない公式への問い合わせは基本的にタブーに近いです。

今回の問い合わせについて個人的には「やらかしおったわ」という印象だったんですが、寛大な対応を頂けて少し安心。


ですがこの件については結構受け取りかたが分かれているようですね。


公式に問い合わせることの何がまずいのか

 

(あくまで「個人の枠を超えた二次創作はグレーゾーン」というのが前提です。)

同人誌やイベントなどはあくまで公式から「黙認されているだけ」。


本来は著作権などもろもろ触っちゃうところを(本やグッズだけじゃなくコスプレも商標権とか引っ掛かる可能性があります)ファン活動の一環としてノータッチでいてくれているだけなんですよね。


公式が見て見ぬふりをしてくれているところに「ねぇあれどうなん?いいの?違法ちゃうん?」と聞きにいけば、公式側としては「まぁ違法です」と答えるしかないです。

そうなれば公的に回答してしまった以上、二次創作を完全に規制するしかなくなり、ファン活動の衰退を招きます。


いやいや法的グレーなのが規制されて何が悪いんや?」って思う方もいるでしょうが、公式としてもファンの盛り下がりはコンテンツの盛り下がりにも繋がりかねないために難しく、度を越さない限りは触れずにいたいデリケートな領域のようです。

ゲームの実況プレイとかファンアートとか、権利的にはグレーでも無料のプロモーションとして非常に強力な一面もあり、企業側もうまく活用する流れもありますしね。


ここは非常に難しい問題なので詳細なコメントは避けますが、

私たちファンにできることは適切な「ファン活動」の範囲を認識して、公式に不利益を出さないように楽しむ事かなと思います。

「クッパ姫」関連の著作権について


じつは、完全な二次創作派生キャラの場合、法的な著作権は二次創作者にありま
(例:オリジナル敵キャラや、原作にはいないクラスメイトなど)


ですが女体化や擬人化等、”元のキャラ” が存在する二次創作の場合は「意匠権(デザイン)」「商標権(キャラ名)」などが絡んできます。(原型を色濃く残している場合は「著作権」も。複製にあたると判断されたらアウトです)


今回の「クッパ姫」関連の場合は公式の権利に触っているといえるでしょう。

派生キャラではなく元キャラが存在しますし、クッパの名称も使用しています(そもそも頭に乗ったスーパークラウンはデザインそのままですし)。


なので「クッパ姫」及びその派生を扱う上ではあくまで“ファン活動としての範囲内“である必要があると考えられます。

 

どこまでがOKな「ファン活動」の範囲なのか

 
作品によりボーダーは異なるので一般的な線引きについて解説です。
二次創作に寛容な会社もあれば、絶対に認めないという会社もあります。

必ず公式のガイドラインを確認したうえで活動しましょう。


基本的には「無償かつ個人・内輪で楽しむ範囲ならセーフ」「利益が絡みはじめたらアウト」との認識でいいと思います。

 

その中でも同人・二次創作界隈のグレー領域の境目は”利益重視で販売していないか、海賊版と混同されないか”が目安とされています。

以下、何が“ファン活動としての範囲内“で何がアウトなのか、よく言われている部分をまとめてみました。

二次創作イラストなどを作成、SNSにアップする

基本的にはOKです。
"無償で個人的に楽しむ"ぶんには著作権にも抵触しません。

ですがPixivファンボックスのようなプラットフォームでマネタイズするのはアウトです。


あと、あまりにも目に余る場合はおそらくNG

公序良俗に反するものが拡散されてるとか、成りすましのように公式に不利益が出る場合ですね。

同人誌

”二次創作といえば薄い本”なイメージですが、金銭が絡む以上著作権的にはアウト。

ですが、公式からファンの交流の一環としてお目こぼしされているのが現状です。


ここでも公式の利益を損なわないか、よほどの利潤を追求していないか、というのが大事。同人誌の電子書籍はNGとよく言われていますが、これは印刷費がかかる紙媒体の本に対して、電子版は利益につながりやすいためだと考えられます。


余談ですが、もともと同人誌即売会は”本と本の物々交換”のためという名目で行われていたんですよね。なので「販売」ではなく「頒布」、払うお金はあくまで本の製作費であって権利侵害ではないです、という名目でファン活動を黙認してもらっていました。

最近はそのあたりの事情を知らず「お客さん」に「販売」というスタンスの方が増えていて、危機感を覚えている古参の方々も多いとか。

 
同人グッズ


前述の海賊版云々の関係で一番厳しいのがグッズ系

ガイドラインで同人誌を容認している作品でも「立体はNG」なところは多いです。印刷所の方も、最初から「立体モノでは版権は扱えません」と定めているところも。

 

元のキャラクターの姿を留めていないもの(イメージアクセサリーや完全な擬獣化など)はかなり白に近いグレーだと思いますが、明確な線引きは難しいです。

 

コスプレ


コスプレも実は、「キャラの意匠」などの点で権利にひっかかる可能性があります。

グッズや本の頒布よりもずっと内輪で楽しむ側面が強く、基本的に利益が出ることも珍しいので寛大な扱いをされていて、最近は一般からの認知も広がってきました。


ですが、さすがに公の場で公序良俗に反することをやらかすとか、有料オンライン配信とか、エロ系写真集を作成、大規模な電子販売とかはアウトなので常識の範囲で楽しみましょう

まとめ


ファン活動って結構複雑なんですよね。

個人で絵を描いたり仲間内で楽しむ分には全然オッケーな事でも、PixivやTwitterでは不特定多数の目に触れて問題が起きることも少なくありません。

同人系は言わずもがな。

あくまで「ファンのお祭り」として黙認してもらっている部分が大きいので、公式の不利益になるような行動は慎んで、規定の範囲で楽しむようにしたいものです。

 

おわり!

 

 

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